ウーマンクリエイターズカレッジ名古屋校設立に込めた想い
ウーマンクリエイターズカレッジを運営されている株式会社アンサングよりお問い合わせをいただいたのは2018 年4 月でした。
弊社では絵本の製造・販売するサービスを立ち上げており、そのサービスで発行する作品を募集していた時でした。
お伺いして聞いたことは女性自立支援事業としての活動、ウーマンクリエイターズカレッジの立上げの想い、売れる作品しか世に出せないという出版業界の常識へのジレンマでした。
話をお聞きしているうちに、弊社のサービスをウーマンクリエイターズカレッジで使っていただくことが女性自立支援に繋がり、社会を変える一助になれるかもしれない…と思えました。
そして、弊社のサービスを提供するだけではなく、何か協力することはできないだろうかと…
その後、ウーマンクリエイターズカレッジの卒業生や受講生の作品を見させていただきました。
どれもストーリーがよく考えられており、イラストのクオリティも高く、心温まる作品ばかりでした。
こんな作品を出版できたら、たくさんの感動を生み出せるだろうなとワクワクしたことを今でも覚えています。
日本全国に「出版社」は4,000 社ほどありますが、その約7 割が東京に集中しています。
そのため、地方では一般書籍の出版でも難しいですが、特に絵本の出版に至ってはかなりハードルが高いです。
絵本作家になるには出版社が行うコンテストに応募して、優秀作品に選ばれて、作家デビューをするのが王道です。しかし、出版社もさまざまありますので、優秀作品に選ばれても、高額の出版費用を請求されることもあります。
これではせっかく作家デビューをしたのに次の作品を出そうとする意欲をなくしてしまうでしょう。
出版方式によって、メリット・デメリットがあるのでそれを理解した上で選択するのがよいのですが、そんなことは教えてくれるところはありません。
「出版社が少ない地方でもたくさんの人が出版業界のことを知ったり、表現するスキルを身につけたりする場を提供できないか」
「名古屋発で素晴らしい作品をたくさん世に発表できないか」
「作家が表現したいものを発表し、社会に出していけないか」
こんなことを考えるようになり、同じ想いを持ったウーマンクリエイターズカレッジの分校を名古屋に設立しようと思い立ったのです。
絵本は大人の私が読んでも感動することがあります。子どもに読み聞かせることでコミュニケーションツールになることもあります。そんな素敵なコトを提供できる作品を世にたくさん出していきたい。作家さんの想いを発信するお手伝いをしたい。これが弊社の役割だと思いました。
私自身がイラストを書いたり、ストーリーを作ったりできるわけではありません。しかし、作家さんの想いを汲むことはできます。
みんなと一緒に素敵な作品を世に発表し、温かい社会をつくっていきたいと考えています。
木全俊輔
※ 2023年4月より性別の制限が解除されます。